スパイダーマン映画シリーズについて
スパイダーマンの実写映画化は、今までに3度されてきましたが、最近見始めた人にとっては違いが分かりにくいかもしれないので、簡単に解説をまとめてみました。
性質上ネタバレを含むので、まだ未見で気になる方はお気を付けください。
スパイダーマン スパイダーマン2 スパイダーマン3 | アメイジング・スパイダーマン アメイジング・スパイダーマン2 | スパイダーマン:ホームカミング スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム | |
公開年 | 2002年 2004年 2007年 | 2012年 2014年 | 2017年 2019年 |
監督 | サム・ライミ | マーク・ウェブ | ジョン・ワッツ |
主演 (1作目公開時の年齢・身長) | トビー・マグワイア (27歳・172cm) | アンドリュー・ガーフィールド (29歳・179cm) | トム・ホランド (21歳・173cm) |
ヴィラン | グリーン・ゴブリン ドクター・オクトパス ニュー・ゴブリン サンドマン ヴェノム | リザード エレクトロ グリーン・ゴブリン ライノ | バルチャー エレメンタルズ |
特徴 | ・ウェブは自分の手首から直接 ・スーツは自作 ・ヒロインはMJ ・3部作 | ・自作のウェブシューターを装備 ・スーツは自作 ・ ヒロインはグウェン ・2部作(打ち切り) | ・自作orトニー・スターク(アイアンマン)製のウェブシューターを装備 ・(主な)スーツはトニー・スターク製でハイテク ・ ヒロインはMJ ・MCUでの登場は2019年で5作目 |
・スパイダーマン(サム・ライミ版)
2002年のCG・特撮技術でよく出来たというのが一番の感想。
サム・ライミ監督は『死霊のはらわた』の印象が強かったのでとても意外。ちなみに死霊のはらわたの2・3作目は大好きです。人を選ぶと思うので全面的なオススメはしにくいですが。
科学オタクの冴えない学生という原作のイメージでは一番近いのかもしれませんが、トビー・マグワイア演じる主人公のピーターがあまり明るい性格ではなく、スパイダーマンの姿でもそれほど軽口はあまり叩かず真面目な印象。
ドラマ的にはベンおじさんの死からヒーローとしての使命に目覚めるところや、スパイダーマンとしての活動とピーター個人としての生活の葛藤なども丁寧に描かれていています。ただしMJの尻軽っぷりや、本当に友達なのか疑問に思うところも多いハリーは苦手でした。
・アメイジング・スパイダーマン
前3部作が大ヒットし、続編も予定されていたが監督の降板により白紙となり、新たにリブート(再始動)された。前作から10年の経過し、映像技術はさすがの進化。
アンドリュー・ガーフィールド演じるピーターは、自作でウェブシューターを作る科学オタクの設定ではあるが、普段から口も上手く、スパイダーマンになると更に軽口も叩くキャラクターに。手足も長いので最もスタイルの良いスパイダーマンになっているのではないだろうか。目の部分も大きく、伸縮素材っぽいスーツやクモマークもスタイリッシュで見た目では一番好きなスパイダーマン。そしてヒロインのエマ・ストーンと並ぶと美男美女。
テンポも良く見やすい内容だが、シナリオとしては少し大雑把な印象。続編も企画されていたが、2の興行が予想を下回ったこともあってそれも打ち切りとなった。おかげで続編を匂わす設定が未消化のままとなってしまった。
個人的には前作より好きだったので、非常に残念です。特に2は好きでした。
・スパイダーマン(MUC)
MCUシリーズもディズニーに買収されていたが、スパイダーマンの実写化の権利はソニーが持っていたため、アベンジャーズへの合流は出来ないと思われていた。しかし、マーベル・スタジオとの提携を行うこととなり、製作:マーベル・スタジオ、配給:ソニーという形で更にもう一度のリブートが行われることに。
新たなスパイダーマン役に選ばれたのは当時まだ10代だったトム・ホランド。最初は幾ら何でも若すぎると思っていましたが、今はもう完全に新たなスパイダーマン像を作ってくれました。本人の運動神経も抜群で、メイキング等での映像は一見の価値あり。
MCUの一部となっているので、全く予備知識が無ければ完全には理解できないのが難点か。ただし全て見てきている人間にはかなり見応えもあり。青春の甘酸っぱい悩みとヒーローとしての葛藤や、アイアンマンやアベンジャーズへの憧れ、ハイテクスーツの色々なギミックなど、多くの楽しめるポイントがあります。
ちなみにベンおじさんの死についてや、蜘蛛に噛まれてスパイダーマンとなる部分などは潔くバッサリとカット。まあ3度目ですし、無くて良かった思います。
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